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西粟倉村について

西粟倉村は、岡山県の北東端に位置し、土地の約93%が森林、人口は約1400人のとても小さな村です。

この小さな村は、近隣の市町村と合併をせず、自分たちの力で生き残る道を選びました。

そして、次世代に豊かな森林を残すことを目的とした「百年の森林構想」というビジョンを宣言。百年の森林づくりは様々な挑戦の幹となり、ローカルベンチャー事業や再生可能エネルギー事業といった、枝葉となる取り組みを創出しています。

西粟倉村HISTORY

現在も多様な挑戦が生まれ続けている西粟倉村について、どのような経緯をたどってきたかを紹介します。

歴史を知っていただくと共に、地域の人が育ち、ともに自然を守り、豊かな環境を育くんでゆく未来への期待を抱いていただけると幸いです。

明治
22年

いわゆる明治の大合併(町村制施行)に伴い、筏津村、大茅村、影石村、坂根村、知社村、長尾村が合併し、吉野郡西粟倉村となる

大正
8年

村の人口が3,255人(男性1,702人、女性1,553人)となり記録が残っている中ではもっとも多い

昭和
41年

岡山県によって本村山岳地帯が後山那岐山系県立自然公園に指定された
小水力発電が運用開始。
売電料の交渉の結果1KW3円10銭という好条件で契約できた(『西粟倉村史』より)

昭和
44年

自然公園法に基づき、若杉原生林を中心とした地域が「氷ノ山、後山、那岐山系国定公園」に指定された

昭和
47年

元湯いこいの家(現あわくら温泉 元湯)を新築
当時の入浴料は老人50円、一般100円であった
県下の市町村で初めて「自然保護条例」が制定された

昭和
61年

若杉原生林が、「森林浴の森100選」に選定される

自然との共生をめざす緑の文明学会(茅誠司会長)と緑の文明総合研究所(朝倉孝吉理事長)は、環境庁、林野庁、建設省、日本新聞協会の協力により「森林浴」の研究対象として、「森林浴の森100選」を選定した。

平成
6年

智頭急行開業
村内には、あわくら温泉駅と西粟倉駅ができる

平成
8年

智頭往来―志戸坂峠越が文化庁選定「歴史の道百選」となる

平成
14年

「全国源流のむら会議」が開催

西粟倉村と隣接する東粟倉村・大原町と共に企画。山村が生き抜くための交流会議。全国から180人が参加。

平成
16年

いわゆる平成の大合併を拒む
住民アンケートを経て勝英地域合併協議会からの離脱し、自主自立した村づくりの方向へ

平成
20年

百年の森林構想への着想
50年前に次世代のために木を植えた先人たちの想いを受け継ぎ、あと50年、皆で豊かな森林づくりに挑むことを決断

平成
21年

西粟倉村共有の森ファンド立ち上げ

出資金でファンドが高機能機械を導入し、低コストで森林組合にリースすることで森林整備の生産性を向上。
個人を対象に小規模出資を募り、約400人から約4900万円を集めることができた

地域おこし協力隊の受け入れ開始

平成
25年

内閣府から「環境モデル都市」に選定

※地域資源を最大限に活用し、低炭素化と持続的発展を両立する都市を「環境モデル都市」として選定

平成
27年

「あわくら温泉元湯」リニューアルオープン、日帰り温泉「黄金泉」への薪ボイラー竣工により、加熱ボイラーを薪ボイラーに更新
西粟倉ローカルベンチャースクール開始

地域おこし協力隊制度を活用した人材育成と起業支援の仕組みを構築。移住促進にもつながる

平成
29年

西粟倉村地域熱供給システム導入開始

村が進める「百年の森林構想」の取り組みの一環として、村の中心部に木質バイオマスボイラーによる熱エネルギーセンターを設置し、村内施設へ熱を供給。
森林をエネルギー資源として活用している。

平成
30年

村産材を活用し、西粟倉村地域熱供給システムを使用した「西粟倉保育園」、「つどいの広場Bambi」が開園
村の新しい行動目標を示すキャッチコピー「生きるを楽しむ」を公表

令和
元年

内閣府から「SDGs未来都市」および「⾃治体SDGs」モデル事業に選定

※地⽅創⽣分野における⽇本の「SDGsモデル」の構築に向け、⾃治体によるSDGsの達成に向けた優れた取組を提案する都市を「SDGs未来都市」。また、特に先導的な取組を「⾃治体SDGsモデル事業」として選定

令和
2年

村産材を活用し、西粟倉村地域熱供給システムを導入した「あわくら会館(図書館)」開館
一般財団法人西粟倉むらまるごと研究所設立

「最新テクノロジーは地域や人を幸せにできるのか」を命題に、西粟倉村をまるごと検証フィールドとして、企業や研究機関と新技術の研究開発及び地元と連携した実証事業を行なう

ローカルベンチャー創発を目指し、コワーキングスペースとオフィス機能を有する「西粟倉村ローカルベンチャーインキュベーションセンター amoca」開設
村産材を活用し、西粟倉村地域熱供給システムを使用した「あわくら会館(役場執務室部分)」開館」